連載シリーズ第4回「うちはがん家系?」
- FLATふらっと

- 2 日前
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「遺伝がんには、これまでに紹介したHBOCやリンチ症候群のほかにも、若くして大腸に大量のポリープができるもの(家族性大腸腺腫症(FAP))や、複数の内分泌臓器に腫瘍ができるものなど、さまざまな種類があります。
「遺伝がん」や「HBOC」「リンチ症候群」という言葉を聞くと、「もし自分の家族にがんの人が多かったらどうしよう……」と、不安な気持ちになる方も少なくないと思います。
しかし、私たちが家族の病歴(家族歴)を知ることは、決して怖がるためのものではありません。むしろ、「これからの自分や大切な家族の身を守るための、最強の武器」を手に入れることなのです。
🏠家族歴を知ろう
多くのがん検診は、40代や50代など「一般的にがんが増え始める年齢」に合わせてスタートします。 しかし、遺伝がんは通常よりも若い年齢で発症しやすいという特徴があります。家族歴を知っておくことで、「まだ若いから大丈夫」と過信せず、「うちの家族は若いうちに乳がんになった人がいるから、私は30代からマンモグラフィを受けたいと医師に相談しよう」と、自分に合ったオーダーメイドの健康管理ができるようになります。
🩺医師にとって、何よりの「診断の手がかり」になる
医療の技術が進んだ現代でも、医師が患者さんのリスクを予測する上で、「家族がどんな病気を経験してきたか」という情報は、どんな精密な血液検査にも負けないほど貴重な情報です。 あなたが自分の家族歴をメモして病院に持っていくだけで、医師は「それなら、この検査も追加しておきましょう」「遺伝カウンセリングという専門の窓口を紹介しますね」と、あなたにとって最も適切なルートを案内しやすくなります。
🧑🧑🧒「うちはがん家系」の9割は、遺伝がんじゃない?
よく「うちはがん家系だから心配で……」という声を耳にします。しかし実は、親戚にがんの人が多いケースのほとんどは、生まれつきの遺伝子のバグ(遺伝がん)ではなく、「たまたま確率的に重なっただけ」か、あるいは「生活習慣が似ているから」だと言われています。
日本人は2人に1人ががんになる時代です。親戚の中に3〜4人がんの人がいたとしても、それだけで「遺伝するがん」だと怯える必要はありません。
もし「がん家系だから、人一倍生活習慣に気をつけて、毎年検診に行こう!」と思えているなら、それは素晴らしいことです。でも、「どうせ遺伝だから……」と諦めたり、怖がったりしているなら、どうか安心してください。
本当に注意すべき「遺伝がん」の家系には、「若くして発症する」「特定のがんが集中する」といった明確なサインがあります。
💬 FLAT・ふらっとからのメッセージ
「うちはがん家系だから、いつかがんになるかも……」と一人で怯えている時間は、とても辛いものです。しかし、家族歴を正しく振り返ることで、「遺伝による影響が本当に高そうか、それとも偶然重なっただけなのか」を冷静に見極めるヒントになります。 もし遺伝の可能性が考えられる場合でも、あらかじめ知っておけば、一般の人よりも「早めの年齢から検診を始める」「より精密な検査を受ける」といった、先手を打った具体的なアプローチが可能になります。
FLAT・ふらっとでは、在米日本人の皆さんが遺伝性がんについて正しく知り、必要な医療につながれるよう、これからも情報発信を続けていきます。




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