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ニュースで話題の「ハンタウイルス」。私たちはどこまで心配すればいいのか
山田悠史医師の「医者のいらないニュースレター」より。医者のいらないニュースレターの登録はこちらから 2026年5月、アルゼンチンを出航したクルーズ船で「ハンタウイルス」という、おそらく多くの人にとって耳慣れなかった感染症の集団感染が起きました。WHOによれば、これまでに少なくとも8人が感染し、うち3人が亡くなっています。聞いただけで不安になるようなニュースですが、実は私たちが知っておくべき大事なポイントは、それほど多くありません。今回はそんなハンタウイルスについてまとめました。 山田悠史2026.05.11 そもそも「ハンタウイルス」って、どんなウイルス? ハンタウイルスは、もともと野生のネズミが体に持っているウイルスの仲間です。ネズミ自身は元気にしていますが、その尿、糞、唾液にウイルスが含まれていて、それらが乾燥して空気中に舞い上がったところを人が吸い込むと感染します。世界には数十種類のハンタウイルスがあり、地域ごとに「住みつくネズミ」が違うため、感染症としての顔つきも少しずつ異なります。今回のクルーズ船で見つかった「アンデスウイルス」は南

山田悠史
2 日前読了時間: 6分


【解説】医療機器サプライチェーンの危機:日米が直面する「透析インフラ」の脆弱性
山田悠史医師の「医者のいらないニュースレター」より。医者のいらないニュースレターの登録はこちらから 人工透析に欠かせない医療機器が、日本と米国で相次いで不足の危機に直面しています。背景は「中東情勢による原料不足」と「サプライチェーンの寡占化」と異なるものの、いずれも命を支えるインフラの脆弱性を浮き彫りにしました。日米それぞれの現状と、必要とされる対策を整理します。 近年、私たちの生命維持に直結する医療インフラが思わぬ形で脅威に晒されています。現在、日本とアメリカの双方で、人工透析などに不可欠な医療機器の供給危機が表面化しています。引き金となった原因は両国で異なりますが、浮き彫りになったのは「医療物資のサプライチェーンが抱える構造的な脆弱性」という共通の課題です。本稿では、日米それぞれの現状と今後の見通しについて解説していきます。 中東情勢が直撃する日本 現在、日本が直面しているのは、中東情勢の悪化に端を発するプラスチック原料「ナフサ」の世界的欠乏による直接的な打撃です。 日本やアジアの医療機器メーカーは、製造工程において中東産のナフサに大きく

山田悠史
5月5日読了時間: 4分
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