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痩せる薬?GIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬

  • 執筆者の写真: FLATふらっと
    FLATふらっと
  • 6月21日
  • 読了時間: 3分
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💉 GIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬とは?

近年、「痩せる注射」として話題になっている「GIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬」をご存知ですか?ozempic(Novo Nordisk社)やマンジャロ(日本イーライリリー社)と呼ばれる薬もこの部類に入ります。 テレビやSNSで目にすることが増えたこの薬は、2型糖尿病の治療薬として開発されたものです。

しかし現在は、間違った使用方法として体重管理や肥満治療を目的に使用する人も増え、さまざまな情報が飛び交っています。

今回は、このGIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬について、日本語で正しい医療情報をわかりやすくお伝えします。



💡 そもそもGIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬ってどんな薬?

2型糖尿病治療薬として開発された薬です。

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)という消化ホルモンに似た働きを持ち、血糖値をコントロールする作用があります。

主な働きは:

  • 血糖値を下げる

  • 胃の動きをゆっくりにして食欲を抑える

  • インスリンの分泌を助ける(血糖値が高いときだけ)

このため、糖尿病のコントロールとともに、体重減少の効果も報告され、FDAは肥満治療薬「wegovy」としても承認しています(同成分ですが別ブランド)。



🧬 どんな人が使えるの?

  • 2型糖尿病の成人患者が主な適応

  • BMIが高く、医師の判断で体重管理が必要とされる場合に使われることもあります(ただし、保険適用の条件に注意)

注意点として、1型糖尿病の方や妊娠中の方には使用できません。

またマンジャロも同様に美容や痩身目的での使用は推奨されておらず、認められていません



⚠️ 副作用や注意点は?

GIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬は効果が大きい一方で、副作用もあります。よくあるのは:

  • 吐き気、下痢、便秘

  • 食欲不振

  • 倦怠感

  • まれに低血糖、膵炎や胆のうの問題など

医師の診察を受け、適切な指導のもとで使用することが大切です。

また、最近はSNSなどで「ダイエット薬」として使う人が増え、本当に必要な糖尿病患者に薬が届かなくなる問題も起きています。



🏥 FLAT・ふらっとからのメッセージ

GIP/GLP-1(ジーアイピー/ジーエルピーワン)受容体作動薬に限らず、アメリカでは多くの新しい治療薬が登場していますが、「英語だけの情報で判断するのは不安」という方も少なくありません。

FLAT・ふらっとでは、日本語でわかりやすく医療情報を発信し、皆さまの健康管理をサポートしています。

  • 医師に聞きにくいことも、まずは知識を得ることで備える

  • 日本語で相談できる環境が、受診や治療の第一歩に

  • 医療格差をなくすため、正しい情報を共有し合いましょう



📌 最後に:薬は“正しく使う”ことが大切です

Ozempicは、確かに血糖コントロールや体重管理に役立つ薬です。

しかし、自己判断での使用は危険ですし、必要な人に薬が届かなくなる社会的な問題も起きています。

もし興味がある方は、かかりつけ医や専門医と相談し、自分に合った治療法を考えることが第一歩です。


ご質問やセミナーで取り上げてほしいテーマがありましたら、ぜひFLAT・ふらっとまでご連絡ください。


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