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米国人のための新しい食事ガイドライン2

  • 執筆者の写真: FLATふらっと
    FLATふらっと
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

新しい栄養ガイドライン、どう読み解く?〜「良い点」と「要注意な点」〜


アメリカで新しい食事のガイドライン(指針)が発表されました。一見すると体によさそうなことが書かれていますが、実は「素晴らしいアドバイス」と「ちょっと首をかしげるアドバイス」がごちゃ混ぜになっています。


健康のために取り入れるべき「良い部分」と、鵜呑みにしないほうがいい「要注意な部分」を整理しました。


️ ここはお手本にしたい!(ガイドラインの良い点)


このガイドラインが推奨している以下の2点は、私たちの健康を守るために大正解です。

  • 「自然な食べ物」を食べよう

加工されすぎた食品(超加工食品)や、着色料・人工甘味料などの化学的な添加物を避け、自然に近い「リアルフード」を食べることをすすめています。

  • お砂糖は控えめに

食事ごとの「追加のお砂糖」を10g以下に制限するなど、甘いものの摂りすぎに注意喚起している点はとても良い目標です。


 ここは要注意!(鵜呑みにしないでほしい点)


一方で、以下の点については医学的な常識とズレていたり、矛盾があったりするため注意が必要です。

① 脂質のアドバイスが矛盾している(バターや牛脂の推奨)

ガイドラインでは「体に悪い脂(飽和脂肪酸)は控えましょう」と言っているのに、そのすぐ後で「料理にはバターや牛脂を使い、牛乳は脂肪分を減らしていないもの(全乳)を飲みましょう」とすすめています。バターや牛脂をたっぷり使いながら悪い脂を控えるのは、普通の生活ではほぼ不可能です。


心臓や血管の健康を考えると、バターや牛脂よりも、オリーブオイルなどの植物性の油を選ぶのが現在の医学の常識です。

② タンパク質をすすめすぎている

一般の人に対して、これまでの約1.5〜2倍ものタンパク質をとるようにすすめています。確かに、筋肉をつけたいアスリートや、足腰が弱ってきた高齢者には多めのタンパク質が必要なこともありますが、全員に当てはめるのは多すぎます。


気づかないうちに腎臓が弱っている人が高タンパクな食事をすると体に負担がかかります。また、目標を達成するために牛肉や豚肉(赤身肉)ばかり食べると、大腸がんや心臓の病気のリスクが高まる心配もあります。


 なぜこんな「チグハグ」な内容になっているの?


通常、こうした食事のガイドラインは、専門家が何年もかけて科学的なデータをもとに作ります。しかし今回は、科学的な正しさよりも「国内の農業や畜産業(お肉や乳製品の業界)を応援したい」という政治的な思惑が強く影響しているようです。


また、牛などを大量に育てることは温室効果ガスをたくさん出すため環境への負担が大きいのですが、そうした「地球環境への配慮」もすっぽり抜け落ちてしまっています。


結論:私たちはどうすればいい?


このガイドラインは「加工食品やお砂糖を減らして、自然なものを食べる」という良い部分だけをつまみ食いするのが正解です。お肉やバターを無理に増やす必要はないかもしれません。極端な情報に振り回されず、バランスの良い食事を心がけましょう。

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