アメリカで『自分らしい医療』を受けるために。在米日本人のためのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
- FLATふらっと

- 1 日前
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「アメリカの病院に通っているから大丈夫」と思っていても、実は自分からリスクを伝え、適切な検査を求めていく「アドボカシー(自己主張)」が、この国では命を守る鍵となります。そして、この「自分の意思を伝える」というプロセスは、予防や治療だけでなく、人生の最終段階における医療においても極めて重要です。
🗾「人生会議(ACP)」は、自分を守るためのロードマップ
もし、病気や事故で自分の意思を医師に伝えられなくなったら、誰があなたの代わりに判断を下すでしょうか?
アメリカでは、本人の意思が不明な場合、必ずしも家族の希望通りに事が運ぶとは限りません。そこで重要になるのが、「アドバンス・ケア・プランニング(ACP:人生会議)」です。
これは、「どんな治療を受けたいか」「何を大切にしたいか」をあらかじめ考え、周囲と共有しておくプロセスです。健康なうちからこの準備をしておくことは、自分らしい最期を守るだけでなく、決断を迫られる家族の負担を減らすことにも繋がります。
⚠️注意!州によって異なる「ルールと書類」
アメリカでACPを進める際、特に注意が必要なのが「州による法律の違い」です。全米共通のルールがあるわけではなく、お住まいの州によって以下のような違いがあります。
ポイント | 州による違いの例 |
書類の名称 | Advance Directive(カリフォルニア等)、Health Care Proxy(ニューヨーク等)、Power of Attorney for Health Care(ワシントン等)など、呼称が異なります。 |
証人の要件 | 書類を有効にするために「2人の証人の署名」が必要な州もあれば、「公証人(Notary)の印」が必須の州もあります。 |
州をまたぐ効力 | カリフォルニア州で作った書類が、隣の州でそのまま有効とは限りません。引越しをした場合は、新しい州の書式で作成し直す必要があります。 |
代理人の優先順位 | 本人が代理人を指定していない場合、自動的に誰が決定権を持つか(配偶者、子、親など)の優先順位も州法によって決まっています。 |
💡後悔しないために、「ふらっと」始めましょう
「まだ元気だから」「縁起が悪いから」と先延ばしにしがちな話題ですが、アメリカという異国の地で暮らす私たちにとって、ACPは立派なヘルスリテラシーの一つです。
まずは家族や信頼できる友人と、どんな医療を受けたいか話してみる。
お住まいの州の「Advance Directive」のフォームを確認してみる。
そんな小さな一歩から始めてみませんか?
💬FLAT・ふらっとからのメッセージ
FLAT・ふらっとでは、こうした日米の医療の仕組みの違いや、言葉の壁を越えて自分らしく生きるための情報をこれからも発信していきます。
「自分の州ではどうなんだろう?」「ドクターに相談したいけれど英語が不安」といったお悩みがあれば、ぜひ私たちのコミュニティに足を運んでみてください。一人で抱え込まず、みんなで知恵を出し合っていきましょう。




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