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初のアルツハイマー血液検査がFDA承認:pTau217/β-アミロイド比による新しい可能性

  • 執筆者の写真: FLATふらっと
    FLATふらっと
  • 6月4日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月4日


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2025年5月、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、初めてアルツハイマー病の診断を補助する血液検査を承認しました。この検査は富士レビオ社「The Lumipulse G pTau217/β-Amyloid 1-42 Plasma Ratio」と呼ばれ、脳内で進行するアルツハイマー病の変化を、採血だけで評価できるという点で大きな注目を集めています。

これまでアルツハイマー病の診断には、**PETスキャンや脳脊髄液検査(腰椎穿刺)**といった、費用や身体的負担の大きい方法が必要でした。しかし、今回承認された検査では、血液中のバイオマーカー(pTau217とAβ1-42)を測定することで、脳内の異常をより手軽に評価できるようになります。


血液検査の対象は?

この検査は、すでに認知機能の低下が見られ、アルツハイマー病が疑われている65歳以上の方を対象に、診断の補助として使用されます。現時点では、健康診断のように誰でも受けられる「スクリーニング検査」としては使われていませんが、今後の研究と実績により、対象が広がる可能性もあります。


FLAT・ふらっととして伝えたいこと

アルツハイマー病は、早期に気づき、適切に対応することが本人やご家族にとって非常に大切です。そのためにも、こうした最新の情報を日本語で分かりやすく伝えることが、私たちFLAT・ふらっとの役割だと考えています。

2025年4月には、NY日系人会サクラフェアにて、FLAT・ふらっと代表理事の山田悠史医師による認知症予防セミナーも開催され、多くの方にご参加いただきました。今回の血液検査の承認は、そのような啓発活動とも関連する重要な進展です。


最後に

アルツハイマー病に関する医学の進歩は日々進んでいます。血液検査の承認は、診断のハードルを下げ、より多くの人が早期に適切な支援や治療につながる可能性を開く第一歩です。

FLAT・ふらっとでは、今後も認知症をはじめとする医療・福祉に関する最新情報を、日本語で丁寧に発信していきます。引き続き、皆さまの安心と健康を支える存在であり続けたいと思います。



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