帯状疱疹ワクチンで認知症のリスクが低下
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最近の大規模研究で、「帯状疱疹ワクチン(シングリックス)を接種した人は、認知症になるリスクが低い」という興味深い結果が報告されました。
ワクチンが“脳の病気”の予防にも関係するというこの発見は、認知症が心配な方、また高齢のご家族を持つ方にとって、見逃せない話題です。
🧬 研究の概要:ワクチンと認知症の意外な関係
この研究は、イギリス国内の成人(50歳以上)約28万人を対象に、最大14年間の医療データをもとに解析されたものです。
注目すべき結果:
帯状疱疹ワクチンを接種した人は、認知症の発症リスクが25~30%低い
特にアルツハイマー型や血管性認知症の両方でリスクの低下が見られた
この効果は年齢、性別、他の病気の有無に関係なく確認された
抗ウイルス薬を使った治療だけでは、同様の効果は見られなかった
つまり、予防としてのワクチン接種が、認知症リスクに良い影響を与えている可能性があるのです。
💉 なぜワクチンで認知症が防げるの?
はっきりとした理由はまだ研究中ですが、いくつかの仮説があります:
帯状疱疹ウイルス(VZV)は、脳や神経系に炎症を起こす可能性がある
ワクチンでVZVの再活性化を防ぐことで、慢性的な脳の炎症を減らせる
免疫系の活性化が、認知機能の維持にも好影響を与える可能性がある
🗽 アメリカで接種できる?誰におすすめ?
アメリカでは、Shingrix(シングリックス)という帯状疱疹ワクチンがFDAに承認されており、50歳以上の成人に推奨されており、大体の保険でカバーされ無料で接種することができます。
認知症の家族歴がある方
50歳以上で、これからの健康を守りたい方
🧓 FLAT・ふらっとからのメッセージ
「認知症は防げない」と思われがちですが、生活習慣の改善や予防接種によってリスクを下げられる可能性があることが、少しずつ明らかになっています。
FLAT・ふらっとでは、こうした最新の医学情報を日本語でわかりやすく伝え、皆さんの安心につなげる活動を続けています。
ワクチンのこと、認知症のこと、不安や質問があれば、ぜひ私たちにご相談ください。
📚参考文献Zoster vaccination and reduced risk of dementiaNature, 2025年(原文はこちら)
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