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在宅介護で報酬を受けられる制度

  • 執筆者の写真: FLATふらっと
    FLATふらっと
  • 7月21日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月19日

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🏡 家族を介護して収入にもつながる制度?

家族や親しい人の介護をしている方にとって、「自分の時間や仕事を犠牲にしている」と感じる場面は少なくありません。そんな中、カリフォルニア州には、家での介護に対して“報酬”が支給される公的プログラムがあります。それがIHSS(In-Home Supportive Services)制度です。


📝 IHSSってどんな制度?

IHSSは、高齢者や障がいのある方が施設ではなく自宅で生活を続けられるよう支援するカリフォルニア州の公的介護制度です。要介護者がIHSSに認定されると、家族や友人などが「介護プロバイダー」として登録され、州から時給制で介護報酬が支払われる仕組みになっています。


👥 誰が対象になるの?

支援を受ける側(要介護者):

  • カリフォルニア州に在住

  • Medi-Cal(カリフォルニア州の医療扶助)に加入

  • 高齢、障がい、または慢性疾患により日常生活の支援が必要

介護をする側(プロバイダー):

  • 家族(子ども・配偶者・親族)や友人でも登録可能

  • 18歳以上、合法的に就労可能な身分であること

  • 州のオンライン研修と登録が必要


💵 支払われる金額は?

  • 支給額は1時間あたり$16〜$19程度(地域によって異なる)

  • 要介護者の必要に応じて、1ヶ月に最大283時間までの支給が可能(重度のケース)

  • 支払いは、州のIHSS事務局から直接プロバイダーへ行われます


⚠️ 注意点とよくある質問

よくある疑問

回答

💬 家族が介護していてもお金をもらえるの?

はい、配偶者や親族でも登録すれば報酬が支払われます。

💬 税金はどうなる?

IHSSの収入は連邦税・州税が免除されることが多いですが、申告の際に注意が必要です。

💬 必ずしも全員が認定されるの?

審査があり、支援の必要性が認められない場合は不承認になることもあります。

💬 他州にも同じ制度がある?

IHSSはカリフォルニア州独自の制度で、他州では異なる制度となります。




🏠 アメリカ各州:家族が介護で報酬を得られる主な制度一覧

以下は、アメリカの主要な州における、家族が在宅介護をして報酬を受け取れるプログラムの一覧表です。カリフォルニア州のIHSSをはじめ、他州でも同様の制度が用意されています(一部は州のMedicaidプログラムの一環です)

州名

プログラム名

備考

カリフォルニア州

家族介護者に報酬支給。州独自制度。

ニューヨーク州

家族や友人を介護者として雇用可能。成人の子どもも対象。

ペンシルベニア州

Services My Way(Waiver program)

Medicaidの一部。家族介護者に報酬支給。

フロリダ州

家族を雇用可能。収入・資産制限あり。

テキサス州

Medicaid加入者対象。家族を介護者に雇用可能。研修・書類手続きあり。

ハワイ州

Kupuna Caregivers Program(+Medicaid Waiver options)

パートタイム介護者に最大週$210補助。Waiverで家族雇用可能。

イリノイ州

家族が介護プロバイダーとして報酬を受け取れる。

ミシガン州

家族を雇用できるオプションあり。

ワシントン州

州と直接契約し、家族も介護報酬を受け取れる。

コロラド州

名前はCAと同じだが、内容は州ごとに異なる。

オレゴン州

家族が雇用主として登録し、報酬支払い可能。

ニュージャージー州

家族雇用が可能なMedicaidベースの制度。

🌟 まとめ:介護者にも“支援”が必要な時代に

IHSS制度は、「家族の介護は無償が当然」という思い込みを見直し、介護者の生活も支える仕組みとして設計されています。特に日本からアメリカへ移住された方や言語的・文化的な不安を抱える方にとっても、大きな助けになる制度です。

FLAT・ふらっとでは、こうした制度の情報を日本語でわかりやすく伝えることを大切にしています。IHSSに興味がある方、申請方法に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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