FLATについて
私たち「FLAT・ふらっと」は日本語を話す医療者と在米日本人を繋ぐネットワーク作りを行い、在米日本人コミュニティーのサポートをするために設立されたSection 501(c) (3)の認定を受けた非営利団体です。
アメリカで生活する私たちは、日本とは異なる複雑な医療システム、医療文化やコミュニケーションスタイルの違い、医療情報・予防医療へのアクセスの不足など、いくつかの課題に直面しています。
アメリカと日本の医療システムの違い
-
保険制度の違い
日本の国民皆保険制度とは異なり、アメリカでは民間の保険が主流で、医療費が高額になるケースが多いです。また、プランによってカバーされる範囲や金額が異なるため、保険の選択や使い方が複雑です。 -
受診の仕組みの違い
アメリカでは専門医にかかる際に、まずかかりつけ医(Primary Care Physician)からの紹介が必要な場合があります。このプロセスは、日本の「自由診療」に慣れた人には面倒で時間がかかると感じるかもしれません。 -
診療内容や治療方法の違い
日本では一般的な検査や治療が、アメリカでは異なる基準やプロトコルに従うため、希望する治療が受けられない、もしくは考え方が違うことがあります。
医療文化やコミュニケーションスタイルの違い
-
アメリカの医療現場では、患者自身が積極的に意思決定を行い、自己主張をすることが重視される一方で、日本の医療では医師の判断を尊重する傾向が強いです。この違いから、アメリカでは自分の意思を明確に伝えたり、質問をすることが重要であるにも関わらず、それに慣れていない日本人にとっては心理的なハードルになることがあります。
言語の壁による心理的負担
-
体調が悪い時や緊急時に、言語の壁がストレスとなり、医療に対する不安や恐怖を感じやすくなります。特に、専門用語や難しい医療知識を英語で理解することが難しく、治療や薬に関する指示を誤解するリスクが生じることがあります。
医療情報・予防医療へのアクセスの不足
-
アメリカでは日本とは異なる予防接種のスケジュールや健康診断の推奨があり、日本からの情報のみで対処するのが難しい場合もあります。また、アメリカ特有の医療情報やサービスに関する知識が不足しているため、適切な予防や早期発見の機会を逃すリスクもあります。
これらの問題により、在米日本人の方々が適切な医療を受け、そして健康な生活を送ることに対して多くの課題が生じています。FLAT・ふらっとは、これらの課題を緩和し、安心して医療にアクセスできる環境を提供することで、在米日本人の生活の質の向上に貢献していきます。
「FLAT・ふらっと」は、在米日本人の皆さまの健康と生活の質を支えることを使命としています。
アメリカで生活する私たちは、日本語を話す医療従事者の不足、日々感じる医療格差、日本とは異なる複雑な医療システムなど、いくつかの課題に直面しています。
こうした日常的な困難の緩和を目指し、「FLAT・ふらっと」 は日本語を話す医療従事者、患者アドボケート、その他さまざまな分野のスペシャリストを結びつけています。このコミュニティを通じて、誰もが自由に参加しやすい、上下関係のない開かれた場を提供します。私たちは専門知識を分かち合うことで、文化的背景の違いや言語の壁を越え、在米日本人の皆さまが適切な医療サービスやサポートにアクセスできるよう支援しています。また、コミュニティ全体の健康意識を高 め、安心してアメリカでの生活を送るための具体的なサポートとリソースをお届けすることを目指しています。